SILKシルクニット生地の出来るまで

絹(シルク)は蚕(カイコ)と呼ばれる蛾の幼虫が外敵から身を守るために作った、繭という固い巣を構成する繊維です。

ここではどのようにしてシルクの糸が誕生するのかをご紹介します。

カイコガの幼虫

幼虫は桑の葉を食べながら4回の脱皮を繰り返し、だいたい36日ほどで成熟します。写真は繭糸を吐き出し、繭を作り始めた様子。

  


蚕の繭

成熟した蚕は、ニ昼夜以上かけてゆっくりと糸を吐き続け、とぎれることのない約1300~1500mの糸で繭を作り上げます。生糸に使われる繭はへこみや汚れのない一番良い繭です。


製糸工場

繭糸を何本かあわせて糸にすることを「製糸」といいます。そうして出来る糸を「生糸」といいます。


自動繰糸機

7~8個の繭から繭糸を引き出し、それらを合わせて生糸にし、小枠に巻き取っていきます。

 


できあがった絹糸の束です

生糸をさらに合わせて撚りをかけ(撚糸)、糸の表面にあるセリシンを取り除くことで美しく、柔らかい絹糸ができあがります。


ニット生地の生産

電子制御された丸編み機で的確に編んでいき、シルクニット生地の完成です。